上杉暁(うえすぎ あきら)



 世界は『情報』でできている。

 森羅万象の全ては、物体が支配する通常の世界と、数値パラメーターが支配する『情報の海』の、二重映しによって構成される。
 二つの世界は合わせ鏡。一方が動けば他方も動く。物体の運動は情報を変位させ、情報の変位が物体を運動させる。超高速の演算処理は情報の海を書き換え『通常の世界』のありようを捻じ曲げる。

 完全な論理(ロジック)と整然な理論(プログラム)。
 脳(ソフト)は心(テキスト)を紡ぎ、身体(デバイス)を動かす。

 全てが0と1で現される世界で、いつだって知らなければいけないことは、0と1の狭間にある。




背景の文字の全文

 ・暁(右側)
  森羅 戦闘起動

  『身体能力制御』発動 運動速度を40倍、知覚速度60倍で定義

  『情報解体』発動

  陰陽 完全同調

  並列処理 開始

  光速度、プランク定数、万有引力定数、所得
  重力中和、時間単位を改変。『自己領域』展開

  感覚変換処理 強制終了

  痛覚遮断

 ・中央
  問:抑制機構解錠 是/非(Restraint Unlock Yes/No)
  殲滅可能(Anihillation:Possible)――――是(Yes)

 ・アキラ(左側)
  『森羅』制御文法(SINRA Restrain-Protocol)
  基礎処理系統 正常(Basal Process  Green)
  身体能力制御機構 正常(Boost Process  Green)
  抑制機構 施錠(Restraint  Locked)
  殲滅曲線描画機構 休止(Armagedon-Process  Sleeping)

  
抑制機構全層解除(Restraint entirely unlocked)
  制御式『万象乃剣』起動(Mode 'World Slayer' starts)
  殲滅曲線描画機構最適化開始(Armagedon-Process Adjusting)

  殲滅曲線描画完了(Adjusting complete)
  状況開始(Annihilation ready)

  
全安全装置解除(Safety unlock)
  身体損傷無視(Damage cancellation starts)













































以下、あまり見なくてもいい、というか見る必要がない補足説明




 ぶっちゃけ、自分の頭の中を整理するための情報の羅列ともいう。

 まず、上杉暁の能力は、電撃文庫『ウィザーズ・ブレイン』の主要キャラ、デュアルNo.33(以下ディー)を元にしている。『ウィザーズ・ブレイン』はとても面白い作品だが、1巻が一番難しく乗りきらないといけない。はっきり言おう。『物理』を少しでも齧った人はたぶんそこまでとっつきにくくない。あとがきの最初に注意書きが書いているので、まずそこを読んでから読めばそこまで(イロンナ意味で)問題はない。しかし『物理』を齧ったことがない、または嫌いと言う人にはとっつきにくい話かもしれない。重要なので、もう一度いう。1巻が一番難しい。
 さて、ここでいきなりディーの能力を説明する前に、作中の『前提』について説明をする。

 『前提』:世界は『情報』でできてる。

 まずこの『前提』が受け入れなければ理解はできない。
 現実と仮想現実の間に本質的な区別はない。物理法則も人の心も、所詮は情報に過ぎない、ただ、それらの情報は広大で、この通常世界の本質に深く食い込んでいるため、固くて変質しにくいだけだ。等々いっていきなり受け入れることはできないだろう。
 例えば、今目の前にリンゴがあるとする。通常世界ではリンゴが目の前で存在している、となるが、それはリンゴという存在が特定の場所に存在している、という『情報』で表すことができる。故に、通常世界でリンゴを持ち上げ動かしたとすると、情報の世界=『情報の海』ではリンゴという存在が外部からの力を受け動かされた、と情報がパラメータによって現される。このように全ての物質や現象を『情報』として現している『世界』=『情報の海』が常に通常の世界と合わせ鏡のように存在している。
 こう考えれば『前提』を受け入れてもらえるだろうか?
 さてここで、『情報の海』でリンゴという存在を外部から力を与え動かす、という情報にパラメータを書き換えたとしよう。そうすれば、通常世界では何かしらの力を受けてリンゴが動いた、という現状が起こる。
 このように『情報の海』を書き換える事で通常世界も改変させることが出きる、という理論を作中では情報制御理論という。
 この作品は、この情報制御理論が単なる机上の空論から実用的な工学へと踏み出され、情報制御能力者―『魔法士』が生まれた世界が舞台である。

 ようやくここから能力の話になるわけだが、暁のモデルであるディーは『魔法士』である。『魔法士』とは脳内に「i-ブレイン」という生体学的に生成された生体量子コンピューターを保有し、情報制御理論を用いて『情報の海』に干渉し『魔法』を行使できる者のことである。この『魔法士』にも種類があり、ディーは最も生産が多い3種のうちの1つ『騎士』と呼ばれる存在である。
 「1対1、及びそれに類する少人数戦において、その力を最大限に発揮する」という能力の方向性の結果、『騎士』は『近接戦闘特化型魔法士』と位置づけられる。そのため、下記能力を使用する。

・身体能力制御
 自分の体内における物理法則を改変し、筋力、反応速度、神経伝達速度を増幅。同時に不自然な運動の生み出す反作用がから肉体を保護する。五感の情報は全て数値データに変換されている。自身の運動能力以上の加速すると、反作用で肉体を壊してしまう。
 簡単に言えば、自身の運動速度と知覚速度を加速する能力である。

・情報解体
 情報の海上で形成されている物質や現象の情報をハッキングし、情報を崩壊させ消去する。原則として単一分子で構成された物質は情報的にもろく、思考や演算する物質は情報的に強固であり(通常世界とは正反対の性質)、情報的にもろいものほど解体しやすい。
 簡単に言えば、物質や現象を原子単位で分解する能力である。

・自己領域
 光速度、万有引力定数、プランク定数を改変し、周囲に「自分にとって都合のよい物理定数」が支配する空間を生み出す。使用者をあらゆる運動法則の制約から解き放ち、超高速運動、飛行、擬似的な空間転移さえも可能とする。周囲と物理法則の異なる空間を身に纏って「主観的に普通」に動くとき、客観的な移動速度は光速度の90%(秒速24万キロ)に達する。通常空間との時間差は、約3千万倍。注意点としたは、身体能力が自身の肉体に作用するのとは違い、自己領域は周囲の空間に対して作用するので、使用者から一定の距離内に近づいた相手を自動的に取り込み、使用者同等の恩恵を与えてしまう。
 簡単に言えば、自分にとて都合のいい時間等が支配する空間を生み出し纏う能力である。

 単純な運動能力の増幅、情報そのものに対する直接的な攻撃、特殊フィールドの形成、これら上記3つの能力を特化することで、個人戦で最強といわれている。
 また、騎士剣と呼ばれる騎士の能力を補佐する剣型のデバイスを持つ。この形状は情報解体が通用しない人体への攻撃を目的としており、銀の変異同素体であるミスリルで作られていおり、刃には論理回路が刻まれている。柄には演算中枢の結晶体が象嵌されている。
 簡単に言えば、補佐用外部デバイスである。

(変異同素体とは、論理回路によって分子構造を「ありえない形」に固定することで作られた物質のことで、ミスリルは情報的にも物質的にも高い強度を持っている。次に論理回路とは、情報制御理論に基づき、分子単位で複数の幾何学的な図形パターンを複雑に組み合わせることにより情報制御を行うものである。物体に刻印することで「物体の強度を高める」「銃弾の加速度を上げる」等様々な効果を発揮する。)

 さて、ディーはこの『騎士』であることは変わらないが「規格外」の魔法士である。ここでその話をしてもいいが、暁にはあまり関係ないので削除する。簡単に言えば、通常ならば同時起動できない能力を同時起動できる、ということである。この「規格外」意外にも、ディーを最強騎士とするものがある。それが『森羅』である。

・騎士剣「広域殲滅特化型騎士剣・狂神二式改『森羅』」
 体内における運動法則の改変のみに留まらず、その生物的な肉体の制御をも可能とする騎士剣。情報制御によって生み出された「特異な運動法則に従う領域」が体内に仮想的な身体組織を構成し、全ての損傷部分を制御下に置き「身体が正常に動いている」のと同じ状態を再現する。さらに情報制御によって生み出された仮想の神経は身体の隅々まで覆いつくし、脳からの情報伝達さえ制御下に置く。搭載機能―『万象之剣』。

・『万象之剣』
 殲滅曲線(正式名称:最適運動曲線)、つまり「最も効率よく殲滅を行うことができる曲線」を描き現実に強制的に当てはめて戦う。最適運動曲線とは、騎士の肉体機能、その骨格、身体バランス、敵の能力、地形の起伏etc全てを加味した結果として算出させる「最も効率の良い運動の軌跡」のことである。最短時間に最大多数の敵を葬り去ることだけを目的に算出されるその曲線に従って戦えば、多くの敵を最も効率よく殲滅することができる。通常は対象が回避や迎撃に動く為机上の論理に過ぎないのだが、脳のリミッターを解除し通常の脳細胞までを侵食する膨大な負荷を代償に、無理やり演算することで可能としている。
 持つ者の肉体を完全に制御下に置き、ありとあらゆる肉体的損傷を仮想組織によって瞬時に補う。その圧倒的な能力は、仮に使用者の脳以外の脳以外の全部分が停止したとしても、その身体を強制的に動かして通常状態と同等の戦闘能力を与える。

 『森羅』が求めるのは敵の殲滅のみ。故に回避や防御は一切考慮されておらず、最適な軌道をとるために自ら敵の攻撃に真っ向から直進し続ける。その結果使用者が死に到っても、そんな些末な事象には斟酌しない。『森羅』にとって使用者とは、戦闘を効率良く遂行するための1つのパーツに過ぎない。
 本体たる使用者の肉体と脳神経を己の一部として取り込み、ただ、戦闘の勝利のみを存在理由とした1個の回路として完成させる。
 死んでも勝利せよ。たとえ我が身が滅びても、眼前の敵に必ず勝利せよ。
 それが広域殲滅特化型騎士剣―――狂神二式改『森羅』

 ぶっちゃけチートである。だって神経に到るまで全ての肉体を制御下に置くことができ、仮想的な身体組織を構成して負傷を無かったものとし通常と変わらず行動できる、ということは、どれだけ肉体に攻撃を受けようがi-ブレインを壊されない限り行動し続けることが可能なのだ。しかも脳細胞のダメージすら無視って。何だそのゾンビモード。怖すぎるだろ。痛みは無視、負傷も無視、骨が折れようが腕が切られようがオール無視。死ぬまで戦い続けさせられる狂神の剣って、怖すぎるだろう。しかも最も効率のよい殲滅行動を取り続けるって…本当チートである。完全に人ではなくなっているし、代償はかなり大きいが。


 さて、ここまで長々と羅列してきたが、暁の能力は以上のディーの能力を元にしている。

 能力4:万象乃剣は、『万象之剣』をもとにしたものだ。装備としているのは、能力を発動するために必要なi-ブレインと騎士剣(演算中枢の結晶)が必要だったため。i-ブレインを『森羅』という名前にしたのは、騎士剣が求めているのではなく、脳の生体量子コンピューターが敵の殲滅を求めている、としたかったため。故に騎士剣は単なる補佐用外部デバイス兼使用者と使用者以外の繋ぎ役としている。補佐としての機能は陰陽(左右)で違う。
 陽は繋ぎ役兼能力1〜3の補助。陽を介することで、外部物質と直接『森羅』と繋ぐことができ、キーボードによる打ち込み作業などを省いてハッキングなどが可能である。このとき動作が無いのでハッキング速度はナノ秒である。
 陰は『森羅』及び『万象乃剣』専用の補佐役。『万象之剣』には抑制機構が存在し、抑制機構を解除しなければ使用できない。その抑制機構が陰の演算中枢に組み込まれている。
 現在の状況では抑制機構は1つにまとめられているが、今後EVする機会があれば、抑制を7段階にする予定。3段階までは陰なしでも解除可能にし、より使用しやすいように改良するつもり。また外部情報を自身の五感及び陽を介してのみしか行えないのを、五感を強化することによって周辺情報を読み取り広範囲での情報収集を行えるようにする予定。魔法も情報なので、ちょっと離れたところで魔法によって何かしらの現象が起これば感知できるはず。
 基本的には高速演算と仮想骨格ぐらいしか使わない予定。ぶっちゃけ万象乃剣って集団戦にしか向かないし(笑)

 能力3:自己領域。上記の自己領域の説明のままである。ただ、空間の範囲は両手を広げて当たる範囲(半径1m弱)。EVする機会があれば、この空間範囲をコントロールできるようする予定。

 能力2:情報解体。これも上記の情報解体の説明のまま。基本的に陽に触れたものを解体するイメージだったが、森羅使ってハッキングしているときにも使用可能じゃないか、と最近気が付いた。だって情報側からの攻撃だし。

 能力1:身体能力制御。これも上記の身体能力制御の説明のまま。ただし『森羅』によって行っているのではなく体内のナノマシーンによって行っている。ぶっちゃけ、上記説明書いてもわかりにくいし能力何になるかわからんなー、と思った結果ナノマシーンのおかげ、とした。ついでに治癒能力も持たせた。だって怪我ばっかするもん。

 そんなこんなで暁の能力は出来上がった。『森羅』と共に生まれ成長したようなものなので『人間』というより『戦闘人形』 というイメージが強い。故に『人間』に憧れ『人間』であり続けたいと思っている。そのため『万象乃剣』は無意識に使おうとしていない。ということにすれば、集団戦にしか向かないという本音はごまかせる(笑)



 さて、ここまで長々と綴ってきたわけだが、最初にも言ったがこれは自分の頭の中を整理するための情報の羅列である。ここまで読んで下さった方がいるかもしれないし、途中で投げ出した方もいるだろう。ぶっちゃけこれを読むより『ウィザーズ・ブレイン』を読んでほしい。こんな駄文を読むより非常に有意義な時間を得られるはずだ。なんせここまでの情報の羅列は、何度も言うが、自分の頭を整理するためだけの情報の羅列なのだ。キャラシー書く前にやっておけばもっと短くまとめられたような思えるが…まぁしょうがない。EV時に短くまとめられることを祈ろう。てか、運命ももうちょっと短くまとめれなかったのだろうか…何であそこまで長くなった…国語能力がないのは非常に辛いものだ。もういっそ運命まとめた小説でも書いてやろうか。書いていいのかな?てか書いて需要あるのか?まぁ、また整理するために無意味な文字の羅列はするかもしれない。そしてきっとまた長々羅列するのだろう。



 さて、本当にこの最後まで読んでくれた方。
 こんな駄文で情報の羅列だけの情報を飽きずに最後まで読んでくれて、ありがとう。




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